2026年11月4日、岡山県と岡山県商工会連合会が主催するセミナーで講師を務めました。テーマは「生成AI『Claude』と読み解く、自社の財務」です。セミナーを企画する方や講師を探している方に向けて、実施の概要と内容、受講された方の反応を報告します。

スクリーンに映したセミナーの題名「生成AI『Claude』と読み解く、自社の財務」と講師席の松田

セミナーは会場とオンラインで約100名が受講しました

項目 内容
主催 岡山県、岡山県商工会連合会
講座名 売上を創り、利益を残す。事業者のための生成AI活用術(第2回)
テーマ 生成AI「Claude」と読み解く、自社の財務
日時 2026年11月4日(水)14:00〜16:00
会場 サン・ピーチOKAYAMAとオンライン(Zoom)の併用
対象 岡山県内で事業を営む中小企業・小規模事業者
受講者 約100名

演習の題材は架空の製造業の決算書です

数字が苦手な方でも、生成AIに聞きながら会社の状況をつかめるようになることをねらいにしたセミナーです。受講された方には事前にClaudeのアカウントを用意していただき、当日はお手元のパソコンで無料版を操作していただきました。

題材には当社で用意した架空の製造業の資料を使い、決算書の確認から利益が減った原因の調査、対策の試算までを順に進めました。自社の決算書を持ち込めない方でも、同じ演習に参加できます。

どの会場でも質問の多い「自社の情報をAIに入れても大丈夫か」は最初に取り上げて、AIの学習に使わせない設定を受講された方と一緒に変更しました。

多かった感想はAIへの聞き方が具体的に分かったことです

アンケートでは、回答された方のほとんどが内容に満足と答えていて、今後の業務で生成AIを使うことにも前向きでした。

質問の進め方や指示の出し方が実例で分かって参考になった、という感想を多くいただいています。売上報告の資料は作れていても、分析で何を聞けばよいか分からなかった方は、すぐに試せそうと書いてくださいました。最後に少しだけ紹介したパソコンのショートカットキーも好評でした。

受講された方の中には、融資の相談を受ける方や会計事務所の方もいます。相談対応や関与先の支援にどう使うかを考える感想もあったので、企業を支援する方の実務でも使える内容だったと思います。

受講された方が挙げた課題は、情報の扱いや社内ルール、社員ごとの使い方の差です。社内ルールの決め方は、別のコラムに書いています。

情報セキュリティ生成AIの社内ルールをつくるとき、見落としやすいこと

次回の要望で多かったのは業務の自動化とAIエージェントです

繰り返しの事務作業やExcel作業の減らし方、AIエージェントの作り方とリスクを知りたい方が目立ちます。最新の生成AIの動向を聞きたい方や、個別に教えてほしいという方もいました。定期的な開催や別のテーマでのセミナーを望む声もいただいています。

生成AIを組織で使うには業務とITとセキュリティの知見が必要です

私が財務と生成AIを組み合わせたセミナーで講師を務めるのは、今回が初めてでした。財務の話に寄りすぎると決算書の講座になってしまうので、バランスの取り方が難しいテーマです。進行が早いと感じた方もいたので、演習の時間配分は次回の課題にします。

セミナーでは毎回、生成AIを使ったことがあるかをお聞きしています。最近は9割ほどの方が「ある」と答えますが、実務で日常的に使っている方はまだ少ないです。今回のセミナーは、実務で使うならどうすればよいかを考える内容にしました。

実務で使おうとすると、会社によってはセキュリティポリシーなどが壁になります。個人で使うところから組織で使うところへ進むには、業務の流れとIT、セキュリティをまとめて見る知見が必要だと思います。私は中小企業診断士とISMS審査員補の資格を持ち、IT企業での経験もあるので、セミナーや研修でもこの3つを合わせてお話ししています。

今回の演習は、題材や時間を主催者のご希望に合わせて組み替えられます。セミナーや講演のご依頼はセミナー・講演の講師派遣、自社の社員向けの研修は企業向けの生成AI研修をご覧ください。